賃貸物件を退去する際、畳の修繕や交換が必要になることがあります。
その費用は誰が負担することになるのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、賃貸物件の畳を修繕・交換する方法や誰が負担することになるのかについて、費用相場とともにご紹介します。
賃貸物件の畳を修繕・交換する方法は?
畳の修繕方法・交換方法にはいくつか種類があり、畳の使用年数や状態によって適切なものを選択することになります。
使用年数が比較的短い畳であれば、畳の表面である「畳表」を一度取り外してひっくり返す「裏返し」できれいにすることが可能です。
簡単な作業のように思えますが、自分ではできないので業者に依頼しなければなりません。
5年以上使用している畳の場合は、畳表だけを新しいものに交換する「表替え」が必要です。
使用してから7~8年経過している場合や、傷みがひどい場合は、畳そのものを新しいものに交換する「畳替え」がおこなわれます。
賃貸物件の畳を修繕・交換する際の費用負担は?
賃貸物件で畳の修繕や交換が必要になったときの費用負担を誰がするのかを判断するには、契約書をしっかり確認する必要があります。
経年劣化によって修繕や交換が必要になった場合は、貸主側が負担するのが原則です。
これは国土交通省のガイドラインでも定められている内容なので、一度確認してみると良いでしょう。
ただし、賃貸借契約書に「入居者が負担する」という旨の記載がある場合は注意が必要です。
また、入居中に畳を汚してしまったり傷を付けてしまったりした場合は、入居者が修理・交換の費用を支払うことになります。
この場合は経年劣化ではなく入居者の過失ということになるため、入居者がその責任を負わなければなりません。
賃貸物件の畳を修理・交換する際の費用相場は?
入居者が畳の修理・交換費用を負担する場合、入居時に支払っている敷金から差し引かれるため、全額分を現金で用意するわけではありません。
修理・交換にかかる費用がそれよりも安ければ敷金の残りは戻り、高ければ追加で請求されます。
そのため、費用相場を事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
もっとも安価で済む裏返しは1畳あたり4,000~6,000円、表替えの場合は1畳あたり4,000~9,000円が相場です。
汚してしまったのが1畳だけにもかかわらず、すべての畳の交換費用を請求されるケースもあります。
どこまでが入居者の負担範囲になるのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
賃貸物件で畳の修理や交換が必要になった場合は、どのようなケースだと入居者負担になるのかを確認しておくのがおすすめです。
ガイドラインや賃貸借契約書の内容もしっかりチェックし、トラブルにならないようにしておきましょう。