アパートやマンションには、区分保有法により「専有部分」と「共用部分」が設定されています。
専有部分とはマンションの所有者個人が所有している部分です。
それに対して共有部分とはマンションの所有者全員で共有する部分のため、周りに配慮して使用する必要があります。
なかでもベランダとバルコニーは少し特殊で「専有使用ができる共有部分」です。
賃貸物件の共用部分や、ベランダとバルコニーの使い方について解説します。
賃貸物件の共用部分:ベランダの使い方とは
ベランダは火災や自然災害など緊急時には、設置されている避難はしごや、仕切り板を蹴破って脱出できるようになっています。
ベランダは床を改造することで、雰囲気が変わるだけではなく、汚れが目立ちにくくなるメリットがあります。
ただし穴を開けるなど原状回復が必要な大規模なDIYは避け、床に敷くだけの簡単な方法を選びましょう。
使いやすい材料には、人工芝、タイル、ウッドパネルなどがあります。
これらを敷くと水捌けが良くなったり、見た目がおしゃれになったりします。
DIYをおこなえば、賃貸物件特有の無機質なデザインを自分好みに変えられます。
小さな子どもがいる場合、夏の暑い時期にベランダでプール遊びをさせたい方は注意が必要です。
禁止されていなくても、子どもの声や下階や隣への浸水で、他の住人に迷惑になる可能性があります。
トラブルを避けるために、どうしてもプールで遊ばせたいときは短時間で、水の漏れには十分注意して楽しむようにしましょう。
賃貸物件の共用部分:バルコニーの使い方とは
バルコニーとベランダはの違いは屋根があるかないかで、屋根があるのをベランダ、ないのをバルコニーと呼びます。
屋根のないバルコニーはしっかりと陽が当たるため、家庭菜園や趣味のガーデニングに向いています。
また広いスペースがあれば、テーブルや椅子などのインテリアを置くことで、オープンテラスのようなくつろぎの空間を楽しめます。
家にいながらも外の空気を吸って、お茶をしたり読書をしたりして気分転換できるためおすすめです。
しかし注意点として、バルコニーには緊急時の避難通路としての役割があるため、避難の邪魔になるような大きな物を置くことは避けましょう。
まとめ
賃貸物件のベランダやバルコニーは洗濯物を干す以外にも、さまざまな使用方法があります。
趣味や癒しの空間としても使えますが、共用部分でもあるとの意識を持ち、周りに迷惑にならないよう、マナーを守って使用しましょう。