家具の跡など賃貸物件を退去する際に、フローリングに傷がついてしまっていることに気づき、費用負担はどうなるか心配になる方もいるのではないでしょうか。
また、気をつけていても、フローリングを傷つけてしまうこともあると思います。
ここでは、賃貸物件のフローリングの傷に対する費用負担や、傷つけないようにする対策についてまとめたので参考にしてみてください。
賃貸物件のフローリングの傷に対する費用負担について
賃貸物件のフローリングの傷に対する費用負担は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、通常損耗や経年劣化による傷や汚れは「貸主が負担する」となっています。
ただし、過失での傷や汚れは、借主が費用を負担しなければなりません。
費用負担が貸主となる例
●入居前からある傷やへこみ、汚れ
●家具や電化製品の設置による傷やへこみ
●日照などによる色落ち
費用負担が借主となる例
●落書きによる汚れ
●物がこすれてついた傷
●キャスターによる傷やへこみ
●物を落としてできた傷
●布団などを敷きっぱなしにして発生したカビ
●結露の放置で発生したカビ
賃貸物件のフローリングを傷つけないようにする対策
フローリングは少しの不注意でも傷がつきやすいため、傷つけないように対策が必要です。
家具の脚などにクッションフェルトをはる
椅子を動かしたり、家具がすれたりしてできる傷を予防することができます。
柔らかいタイプと硬いタイプがあり、柔らかいと剥がれやすいですが、硬すぎると逆にすり傷がついてしまう場合もあるため注意しましょう。
家具の脚などにキャップを取りつける
テーブルや椅子の脚にキャップを取りつけるだけでも、フローリングに傷がつきにくくなります。
いろいろなタイプのキャップがあるため、家具にあったものを選ぶようにするのがおすすめです。
カーペットやラグを敷く
カーペットやラグを敷くことで、なにかを落としたりこぼしたりした場合でも、フローリングに傷や汚れがつきにくくなります。
カーペットやラグを敷くと、部屋の雰囲気をかえることができたり、防音効果や寒さ対策にもなります。
また、リビングなど汚れやすいところはウォッシャブルで洗うことができるタイプがおすすめです。
まとめ
賃貸物件のフローリングの傷に対する費用負担は、通常損耗や経年劣化を除き、借主が負担することになります。
退去する際に修繕費をできるだけ支払わなくてもいいようにするために、フローリングを傷つけないようにする対策が必要です。