物件の間取りを見ていると、たまに「S」という表記の部屋を見かけることはありませんか?
間取り図面上の「S」とは「サービスルーム」のことです。
しかし、他の洋室と同じくらいの広さがあるのになぜわざわざ「サービスルーム」と表記をするのか、一般の部屋と何が違うのかわかりませんよね。
物件選びの際に間取りを見ることは重要なポイントです。
きちんと理解して物件を選べるように、今回は「サービスルーム」の定義やメリットについてご紹介します。
物件のサービスルームの定義とは?一般的な居室との違い
サービスルームの多くはいわゆる「納戸」ですが、中には他の洋室と広さが変わらない部屋や窓がある部屋など、一見普通の居室と変わらない部屋もあります。
それでも、わざわざ表記しているのには理由があります。
間取りで一般的な居室として表記するための基準を満たしていない部屋は、サービスルームと表記されます。
居室には採光や換気を行う窓の面積の最低ラインが定められており、部屋の床面積の1/7以上が採光の基準とされているため、窓の目の前にエレベーターなどがあり影になる場合は専有面積として認められません。
そのため、そういった居室の条件を満たせていない部屋をサービスルームと呼んでいます。
そのため広々としたサービスルームがあって居室として使用したくても、居室条件を満たしていないためテレビ回線や電話回線を引いていなかったり、空調設備を設けられないなど不便な場合があるため注意が必要です。
どんな使い道がある?物件のサービスルームのメリットとは
サービスルームがあると収納場所が増えるため便利です。
日が当たらないサービスルームの場合は、書籍など日焼けしやすい物の保管に適しています。
適度な広さがある場合は、デスクやチェアを設置して書斎として使用するのも集中できておすすめです。
また、趣味があると意外と困るのが趣味道具の置き場。
そんな時に、サービスルームがあれば道具を収納したり趣味部屋として活用するのも良いですね。
オーディオルームやシアタールームなど、窓がないサービスルームならではのメリットを生かした活用法もおすすめです。
まとめ
居室として利用できないため、スペースが無駄になると思われがちですが、収納スペースとしての活用だけでなく、サービスルームならではの空間を生かして趣味部屋にするなどメリットもあります。
居室とは別に趣味に没頭できる部屋が欲しい方は、サービスルームのある物件を探してみてはいかがでしょうか。