不動産を売却するとき、少しでも高値で売りたいと思い売却査定前にフローリングや壁の掃除に気を遣う方が多くいると思います。
しかし実際のところ家の売却査定には、掃除が行き届いているかどうかはあまり影響しないことをご存知でしょうか。
実は掃除以上に大切なのは、設備の破損状況や劣化具合なのです。
この記事では、不動産の売却を考えている方へ向けて、掃除は売却査定に影響するのかと、とくに気をつけたい水回りの点検などについてご紹介します。
売却査定に影響があるのは掃除よりも設備の劣化
冒頭でも説明した通り、正直なところ家の掃除が行き届いているか否かは、売却査定にはあまり影響しません。
なぜなら不動産の売却査定では家の綺麗さよりも、築年数や立地、日当たりの善し悪しなどがもたらす不動産そのものの価値を問われるからです。
そのためリビングやキッチンに物があふれかえっていたとしても、あるいは廊下や階段にホコリが溜まっていたとしても、売却査定にはあまり関係ありません。
そして不動産の価値を左右するのは単純な掃除ではなく、設備の劣化具合や破損具合だと言われています。
子ども部屋の壁が落書きやシールでいっぱいになっていたり、壁に大きな穴が開いていたりする場合は売却査定額に影響するため、事前に修繕しておくとよいでしょう。
また注意点として、売却査定に掃除の有無はあまり関係ありませんが、購入者が実際に見学に来る内覧会では大切なポイントです。
内装の清潔感は見学者の購入意欲に影響するため、事前にハウスクリーニング業者に頼むなどして、シミ1つない完璧な部屋にしておくことをオススメします。
水回りの劣化や掃除具合は売却査定に影響する
室内設備の劣化のなかでも、トイレやシャワールーム、台所などの水回りはとくに重要な項目です。
シャワールームの黒カビや、キッチンの壁に付着した油汚れやシミはできるだけ除去し、室内の清潔感をアピールしましょう。
もちろん見た目だけでなく排水溝が臭わないかどうか、換気扇の音がおかしくないかなども確認しておくとよいかもしれません。
またトイレやキッチン設備が古くなっている場合は新品に交換したり、最新型の設備にリフォームしたりすると売却査定額が上がるかもしれません。
包丁差しやシンクの隅々まで行き届いた掃除を心掛けると、物件購入の決定権を持っていることが多い女性から好印象を得られやすくなります。
売却査定後に見学会を行う場合は水回りの掃除をもう一度確認しましょう。
まとめ
売却査定額を上げるためには、掃除よりも室内設備の点検や修繕が大切です。
しかし清潔感のある家は物件見学者の購買意欲につながるため、掃除の徹底に気を遣っておいて損はないでしょう。